こんにちは、まほです。
今回は iZotope Neutron と Ozone を使って、初めての“AIミックス”に挑戦した 感想をまとめてみました。
ミックスダウンの世界って、EQ、コンプ、リバーブ、定位、距離感…
どれも覚えることが多くて、正直「どこから手をつけたら…?」という気持ちになりがちですよね。
そんな中、ずっと気になっていたのが AIが自動でミックスの方向性を作ってくれる Neutron と Ozone。
今回は実際に自分の音源で使ってみて、どう感じたのか。
まほの正直な実体験と、プロの現場の視点から見た解説も合わせて書いていきます。
↓ ↓ ↓
目次
🔰 iZotope、Neutron、Ozoneとは?
■ iZotope(アイゾトープ)とは
iZotope はアメリカの音楽制作ソフトメーカーで、AIを活用したミックス・マスタリングツールで非常に有名なブランドです。プロのスタジオでの導入率も高く、Neutron や Ozone、ボーカル用の Nectar、音声補正の RX など、多くの制作現場で使われています。
特徴は、難しい音響処理を誰でも扱いやすくすること。
「AIを味方に音楽を良くする」ことに特化したメーカーと言えます。
■ Neutron 5(ニュートロン)とは
Neutron はミックスダウンのための総合プラグインで、EQ、コンプ、サチュレーション、トランジェント、エキサイターなど、必要な処理がひとつにまとまっています。
最大の特徴は、AIがトラックを分析し、どんな処理が必要かを自動的に構成してくれること。
ミックスの“方向性”を作るのが得意で、初心者でも形を作りやすいツールです。
特に便利なのが「マスキング検出機能」で、どの帯域が他のトラックとぶつかっているかを視覚的に確認できます。EQ判断が苦手な人でも扱いやすくなっています。

■ Ozone 11(オゾン)とは
Ozone はマスタリング専用の統合プラグインで、こちらもAIアシスタントが曲全体を分析し、ジャンルに合わせた最終仕上げを自動で提案してくれます。
EQ、コンプ、リミッター、イメージングなど、マスタリングに必要なモジュールがすべて揃っているため、
「マスタリングの何をどうすれば?」という初心者でも仕上げやすいのが強みです。
特にストリーミング(Spotify・Apple Music・YouTube)向けの音圧調整に強く、短時間で“リリースできる音”に仕上がるのが魅力です。

■ ざっくりまとめ
-
iZotope:AIを活用した音楽制作ツールのメーカー
-
Neutron:ミックスダウンの方向性を作るAIアシスタント
-
Ozone:マスタリングの最終仕上げを行うAIツール
この3つを揃えると、ミックスとマスタリングの作業が一気に効率化されます。
▼ Neutronを使ってみた感想(まほ)
ミックスダウンで一番難しいと思っていたのが EQ と コンプレッサーの処理。
でも Neutron を差して AI に曲を聴かせると、一瞬で必要なモジュールを自動構成してくれるんです。
EQ、コンプ、場合によってはサチュレーションまでセットされて、
「まずこの方向性でミックス進めようね」という“下地”を作ってくれる。
正直、これはかなり画期的だと思いました。
それに、Neutron の中に複数のプラグインがまとまっているから、
コンソールが複雑にならないのも好きなポイント。
必要な処理が一箇所で完結するのはすごく助かります。
ただ一番気になっていた「Neutron の AI だけで素人でもそれなりのミックスができるの?」という問いには、
まほは NO と感じました。
確かに
-
コンプは自然にまとめてくれる
-
EQ も“それなり”に整えてくれる
でも実際に全部のトラックに Neutron を挿して聴くと、
「おかしくはないけど、もっと詰めたいよね…?」
という部分がけっこう出てきます。
なので感覚的には 方向性を作るためのスタート地点として超便利 という印象が強いです。
特に Neutron が勝手に入れてくれるサチュレーション系モジュールは、
「自分ではあまり使わないけど必要だったんだ…!」と気づけて良かったです。
EQ とコンプは結局自分で調整する必要がありますが、その他の処理は“少しの微調整”で済むことも多かったです。
そして何より助かったのが マスキング機能。
どの帯域でトラック同士がぶつかっているのかが視覚的に見えるため、
EQ の判断がとてもやりやすかったです。
Neutron の UI も使いやすく、ミックス作業がかなり楽になりました。

▼ プロ視点の解説:NeutronのAIは“方向性づくりの補助”が本質
まほの感想はとても的確で、プロの現場でも Neutron の AI は完成形を作るためではなく、方向性を決めるために使う ことがほとんどです。
AIミックスは
-
楽器の種類
-
音量
-
周波数帯
-
位相
などを総合して「平均的に無難な設定」を提示します。
つまり AI が作るのは “一般解”。
楽曲の個性や表現までは読み取れません。
ギターを前に出したい
ホーンを躍らせたい
ボーカルを一歩前に出したい
こういった“意図”は、結局人間が作り込む必要があります。
特に注意点はここ👇
-
AIのEQは安全運転なので“抜け”が弱い
-
AIのコンプはアタックをつぶしがち
-
サチュレーションは控えめで無個性になることが多い
だからこそ、
「方向性の叩き台」→「人間が仕上げる」
という流れが一番現実的。
まほが感じた「それなりだけどもっと詰めたい」は、
AIミックスの本質を突いています。
▼ Ozoneを使ってみた感想(まほ)
マスタリングはミックス以上に謎が多くて、
「何をどうすれば良くなるの?」という部分が多い印象でした。
でも Ozone をミックス後のマスターに挿しただけで、
本当にびっくりするくらい“それなり”になる。
実際に自分が調整したのは
-
LUFS の調整
-
全体の音量バランス
この2つくらい。
それだけで CD 化もサブスクも問題ないレベルの音になりました。
Ozone を挿した瞬間に
「え、良いじゃん…?」
ってなるのはすごい。
ここは素直に感動しました。
ミックスで音の分離感を作るまでは自分の仕事として必要ですが、
Ozone のAIマスタリングは“最終成形”としてめちゃくちゃ働いてくれるイメージです。
ただネットでは
「Ozone臭さが残る」
という話も聞きますが、実際どうなんだろう…?という疑問もありました。

▼ プロ視点の解説:Ozoneが強いのは“最終調整”だから
Ozone の AI マスタリングは、プロの現場でも使用率がとても高いです。
理由はシンプル👇
-
楽曲の“最終的な質感”を短時間で整えられる
-
激しい破綻がない
-
ジャンルごとの無難な正解を提示してくれる
-
ストリーミング規格に強い
ただし Ozone にも弱点があります👇
-
ジャンルごとの個性が薄くなる
-
高域が似た質感になりやすい(これが Ozone臭さ)
-
音圧を上げすぎる傾向がある
-
ミックス段階の欠点を完全には修正できない
つまり、
ミックスが整っていれば強いが、整っていないと弱い。
まほが
「ミックスが終われば Ozone はほぼそのまま」
と感じたのは正しいです。
▼ AIミックス全体を通しての感想(まほ)
これから先、AIミックスはもっともっと進化していくと思います。
とりあえずの方向性や、基準となる波形を整える作業は
Neutron や Ozone が既にできているし、
「この曲っぽくして」といったニュアンスを掴むAIも出てきています。
ただ、Neutron を挿しただけで“完璧なミックス”になるかと言われれば、
現時点では NO。
マスタリングは Ozone でほぼ完結できるけど、
ミックスの細かいニュアンス──
コンプレッサーで距離感を出す
リバーブの深さを決める
ディレイで立体感を作る
こういう“音楽の表情”に関わる部分は、
まだまだ人間じゃないと詰めきれないと思いました。
ただ、それでも Neutron のおかげでミックスが楽になったのは本当に事実。
特にマスキングチェックが便利で、EQ の判断がかなり楽になりました。
AIには期待しかないけど、
“全部AIでいいじゃん”となる未来は、もう少し先かなという印象です。
▼ プロ視点の解説:AIが苦手な部分と、まほの指摘が鋭い理由
まほの感想はとても本質的です。
AIが苦手なのは👇
-
“意図した距離感”のデザイン
-
リバーブの空気感
-
ギターのキャラづくり
-
ホーンの“前に出るエネルギー”
-
ボーカルのニュアンス
どれも “音楽的な判断” が必要な領域です。
現場のミキサーが一番時間を使う部分でもあります。
AIは
-
楽器を分離
-
バランスを整える
-
適正な帯域を確保する
という作業は得意ですが、
“この曲の一番大切なものをどこに置く?”
という判断はまだ苦手です。
まほが
「方向性は作れるけど、最後は自分で詰めたい」
と書いていたのは、ミックスの本質を突いています。
▼ まとめ:NeutronとOzoneは“AIアシスト”として最強。ただし主役は人間。
今回まほが実際に触ってみて感じたように、
Neutron と Ozone はミックスダウンの
「スタート」と「ゴール」を強力に助けてくれるAIツール です。
-
Neutron → ミックスの方向性と土台を作る
-
Ozone → マスタリングを一気に整える
この2つが揃うと作業のスピードと質が一気に上がります。
ただし
“曲の個性を決める部分”はまだ人間の耳が必要。
AIが苦手な部分を補うのは、結局のところ
自分の感性、経験、意図です。
まほの言う通り、AIミックスは今後確実に進化しますが、
現時点では 「AIだけで完結する」わけではなく「AIと一緒に作る」時代 に来たと言えます。
↓ ↓ ↓
🙌 この記事の第二部(予定)
次回は実際に
AIミックス vs 手動ミックスの音源比較
を行う予定です。
-
ギターの抜け
-
ホーンの質感
-
ボーカルの位置
-
全体の音圧とまとまり
これらを“耳で”比較して、より具体的な検証をしていきます。



コメント