ソルダーレスでシールド作成ができることをご存知ですか?
好きなケーブルにプラグを付けて自分の好みの長さで作成できたら、使い勝手の良い自分にあったケーブルが作れるんだけど、はんだ付けとか自信ないしなー・・・なんて悩んでるあなたにうってつけのプラグがあります。
それがソルダーレスプラグです。
ソルダーレスプラグはハンダ付けをする必要がなく、誰でも簡単に自分好みのケーブル、自分好みの長さのシールドが作れます。
今回はそんなソルダーレスプラグでシールドを作ってみましょう。
ソルダーレスのパッチケーブルに関する記事も書いていますので、一緒に読んでいただけると嬉しいです。
Free the toneのソルダーレスプラグ
今回使うのはFree the toneのSL-Fシリーズのプラグです。
SL-Fシリーズのプラグは、通常タイプとショートタイプがあってケーブルの直径が5mm~7mmまでの1芯のシールドケーブルに対応したプラグです。
別売のFree the toneから出ているCUI-6550ケーブル、CU-5050ケーブルでシールドケーブルを作製するのはもちろんですが、市販の今まで自分が使っていたケーブルでも1芯タイプであればシールドが作成できます。
なので今まで使っていた、ちょっと高価なケーブルとかプラグ部分のハンダが取れたとか、途中で断線したなんて不具合が生じた場合にプラグを取り替えればすぐに再生できます。
ということで早速作っていきたいと思います。
ソルダーレスシールドの作成
今回ソルダーレスでシールドケーブルを作る際に使ったケーブルがこちら。Monsterです。
このケーブルは途中で断線していて、断線箇所が分からず放置しておりました。今回このケーブルを使ってソルダーレスのシールドケーブルを作っていきたいと思います。
L型プラグの作成
まずはL型プラグを作成していきます。
こちらがSL-FのL型プラグです。ショートタイプになっていてキャップの長さは24mmです。※六角レンチは付属しています。
まずはプラグ部分を分解してみました。プラグにある芯の部分をケーブルの芯のところに差し込んで接触させる形になります。
また、ケーブルの外側の部分は、外被との間に潜り込ませるために矢型になっています。樹脂のスペーサーが付いてましたが今回のMonsterは7mmの直径なのでこちらのスペーサーは使いませんでした。※スペーサーは直径が5mmのケーブルなどを使用する場合に使うようです。
まずはMonsterのプラグのついている部分をバチッと切断しました。この部分にこのプラグをはめていきます。
こちらが説明書の一部なんですが、説明書のとおりに芯線はケーブルの真ん中ん芯へ、そして外側は外側のシールド線へ接触させます。
この作業けっこう大変です。Free the toneから出ている市販のケーブルだともう少し楽にできるかもしれないですが、Monsterの場合は結構押し込んでもなかなか入らず、このように少し隙間ができてしましました。
この開口部からケーブルがしっかり刺さっているか確認しておきましょう。
今回はこれ以上押し込んでも入らなかったので、とりあえずこのまま作業を進めていきました。
写真を取り忘れてしまいましたが、ケーブルが抜けないように付属の六角レンチでネジをしっかりねじ止めをして蓋をして完成です。
ストレートプラグの作成
続いてストレートのプラグを作成します。こちらはスタンダードタイプです。
スタンダードタイプのキャップの長さは33mmとのことですが、スタンダードでも凄く大きい感じはしないです。
同じようにMonsterのプラグの部分を切断してその切り口にストレートのプラグを取り付けていきます。
Monsterのプラグと並べるとスタンダードタイプでもだいぶ小さいですね。
はい完成です。
簡単です。と言いたいところですがやっぱり外の被覆の間に指すのが難しくてグリグリやってるうちに切り口がだめになってしまったり、うまく線が接触してなかったのか音がならなかったり、結構何度もやり直しました。
このような感じで残骸が・・・
音出し
出来上がったケーブルをアンプに繋いで音を出してみましたが、ノイズなどもなくしっかり音が出ていました。Monsterのときとの音の違いが比べられませんでしたが、音が痩せるとかそういった事もなくワイドなレンジで、高音域もしっかり出ていました。
また、このケーブルをスタジオに持っていてアンプに繋いで大きい音で出力してみましたが、コネクタでノイズが出たなんてこともなく、今までのMonsterより良くなったような気がしました。
まとめ
今回はソルダーレスのシールドケーブルを作ってみました。パッチケーブルのときと比べるとちょっと手間がかかりましたが、これも慣れたら簡単に行くのかなと思いました。
ライブのときに急にケーブルがおかしくなったとかそんなときにはハンダとかで作業とかはなかなか出来ないと思うので、ソルダーレスにしておけば簡単なステップでシールドが作成できます。
ぜひ皆さんのお好みの長さに合わせたソルダーレスケーブルを作成してみてください。
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