こんにちは、まほです
耳コピの解説記事って、だいたい「まずベース音を聴いてルートを特定しましょう」って書かれていますよね。私も最初はそう教わりました。
でも正直に言うと、私はベースの低い音があまり得意じゃなくて、「ルート、聴き取れてるようで自信がない…」という状態がずっと続いていました。
転機になったのは、「別に低い音から入らなくてもいいんじゃない?」と気づいたことです。私の場合、メロディや高音域のフレーズの方が圧倒的に聴き取りやすかった。そこで、聴き取りやすい音から逆算してコードを予測するというやり方に切り替えたら、一気に耳コピがラクになりました。
この記事では、「ベースが苦手」「コードが全然聴き取れない」という人向けに、自分の得意な音域から逆算してコードを予測する方法を詳しく解説します。
耳コピの基本的な流れをまだ押さえていない方は、まず ギター耳コピのやり方完全ガイド|挫折しないコツと練習法を徹底解説 を先に読んでいただくと、この記事の内容がより理解しやすくなります。
目次
目次
- 「ベースから聴け」が万人向けではない理由
- 聴き取りやすい音からスケールを特定する考え方
- スケールからコードを絞り込む手順
- 自分の「得意な聴き取り音域」を見つける方法
- 練習に使えるツール
「ベースから聴け」が万人向けではない理由
耳コピの教則本やネット記事の多くが「まずベースを聴け」とすすめる理由は、ベースがコードのルート音(一番下の音)を弾いていることが多いからです。理屈としては間違っていません。
ただ、実際にやってみると分かるのですが、低音域は人によって聴き取りの得意・不得意がはっきり分かれます。
- 低い音は輪郭がぼやけやすく、音程感を掴みにくい
- ミックスの中でベースはキックドラムと帯域が近く、埋もれがち
- そもそも耳の特性として高い音の方が聴き取りやすい人もいる
私自身がまさにこのタイプで、ベースラインを耳コピしようとすると「なんとなくこのへん」というぼんやりした感覚しか掴めませんでした。
一方で、ボーカルのメロディラインやギターの高音フレーズは、輪郭がはっきりしていて、音程の上がり下がりがすぐに分かる。「だったら、得意な方から攻めればいいじゃない」と思ったのが、このやり方の出発点です。

聴き取りやすい音からスケールを特定する考え方
ここからが本題です。低音からコードのルートを特定するのではなく、聴き取りやすい音(メロディや目立つフレーズ)を複数拾って、そこから使われているスケール(音階)を推測するというアプローチを使います。
なぜスケールから攻めるのか
1曲の中で使われるコードは、たいてい特定のスケール(キー)に沿った数種類に絞られます。これを「ダイアトニックコード」と呼びます。例えばキーがCメジャーなら、使われやすいコードはおおよそ次の7つに絞られます。
C / Dm / Em / F / G / Am / Bm(♭5)
つまり、スケールさえ分かれば、コードの候補が無限から7つ前後に一気に絞り込めるんです。これが、ルート音を1音ずつ当てに行くより効率的な理由です。

具体的な手順
- メロディや目立つフレーズを、聴き取りやすいところから2?3音拾う
- その音をギターで鳴らして、実際の音程を確認する
- 拾った音が、どのスケール(メジャースケールかマイナースケールか、何のキーか)に含まれるか当てはめてみる
- スケールの見当がついたら、そのキーのダイアトニックコードを思い浮かべる
- コード進行の流れ(明るい→暗い、解決感があるかどうか)と照らし合わせて、候補を絞り込む
最初は時間がかかりますが、慣れてくると「あ、この音の並び方はEメジャースケールっぽいな」というのが感覚的に分かるようになってきます。
スケールからコードを絞り込む手順(実践編)
例えば、サビのメロディを聴き取って「ミ・ファ#・ソ#・ラ」という音が出てきたとします。この並びはEメジャースケールの一部に近い音使いです。
ここでEメジャースケールのダイアトニックコードを思い浮かべると、
E / F#m / G#m / A / B / C#m / D#m(♭5)
このどれかが使われている可能性が高い、と当たりをつけられます。あとは、実際に音を出しながら「このコードが一番しっくりくるな」と照らし合わせていけば、ゼロから当てずっぽうで探すよりずっと早くたどり着けます。
ポイントは、「正確な1音」より「だいたいの音の並び」を先に掴むこと。完璧主義にならず、まずはスケールの輪郭を捉える意識でやってみてください。
自分の「得意な聴き取り音域」を見つける方法
このやり方の前提として大事なのが、「自分がどの音域を聴き取りやすいか」を把握しておくことです。これは人によって本当に違います。
簡単なチェック方法はこちらです。
- 好きな曲を1曲選ぶ
- ベースラインだけに集中して、ルート音の動きを5秒間追ってみる
- 次に、メロディラインだけに集中して、同じように5秒間追ってみる
- どちらが「音程の上がり下がりがはっきり分かったか」を比べる
これだけで、自分が低音型なのか高音型なのか、なんとなく傾向が見えてきます。私のように高音型だった人は、無理にベースから攻めず、今回紹介したスケール逆算法を試してみてください。
ちなみに、この聴き比べをするとき、原曲のままだと楽器同士の音が重なって判断しづらいことがあります。そういうときは、パートごとに音を分離して聴ける耳コピソフト「Mimiq(ミミック)」を使うと、ベースだけ・メロディだけを単独で聴き比べられるので、自分の得意音域を見つける作業がぐっとやりやすくなります。
練習に使えるツール
スケール逆算法を実践するときに、あると便利なものをまとめておきます。
- チューナー:拾った音の正確な音程を確認するのに必須
- パート分離ツール:メロディ・ベースなど聴きたいパートだけを単独再生できると、得意音域を見つける作業が早くなります
- ループ再生機能:同じフレーズを繰り返し聴いて、スケールの輪郭を何度も確認できます
これらの機能はMimiqにひとまとめになっているので、耳コピ作業全体の効率化にもつながります。
まとめ
耳コピの定石として語られる「ベースから聴け」は、あくまで一つのやり方であって、絶対のルールではありません。大事なのは、自分にとって聴き取りやすい音域から、スケールを逆算してコードの候補を絞り込むという発想です。
低音が苦手な人は、無理にベースにこだわらず、メロディや高音フレーズから攻めてみてください。コツを掴めば、耳コピのスピードも精度もぐっと上がるはずです。
それでは、良い耳コピライフを

コメント