こんにちは、まほです
「耳コピしてみたいけど、何から始めればいいか分からない」「やってみたけど全然聴き取れなくて挫折した」そんな声をSNSでもよく聞きます。
私自身、最初に耳コピに挑戦したときは、好きな曲のイントロ1小節を聴き取るだけで1時間かかったこともありました。でも、正しい手順とちょっとしたコツを知ってからは、格段に早く・正確に音を拾えるようになったんです。
この記事では、耳コピが初めての人でも挫折しないように、基本のやり方から、つまずきやすいポイントの乗り越え方まで、私の実体験を交えながら丁寧に解説していきます。
目次
そもそも耳コピって何のためにやるの?
耳コピとは、楽譜やTAB譜に頼らず、自分の耳だけで楽曲のメロディ・コード・フレーズを聴き取って再現することです。
「タブ譜があるのに、わざわざ耳コピする意味ある?」と思う人もいるかもしれません。でも、耳コピを続けていくと、こんな変化が起きます。
- コード感が体に染み付く ? 次にどんなコードが来そうか、予測できるようになる
- アドリブ力が上がる ? 耳で拾った音をそのまま指に落とし込む練習になる
- タブ譜のない曲にも対応できる ? マイナーな曲やライブ音源、好きなバンドの新曲にもすぐ挑戦できる
- 音楽を聴く解像度が上がる ? 「なんとなく良い曲」が「このコード進行が気持ちいい」に変わる
つまり耳コピは、単なる「曲のコピー作業」ではなく、耳と指とコード理論を同時に鍛えるトレーニングなんです。
耳コピの基本ステップ
まずは基本の流れを押さえましょう。慣れないうちは、この順番通りに進めるのがおすすめです。

ステップ1:キーを特定する
曲のキー(調)が分かると、使われているコードの候補がぐっと絞れます。曲のラスト(終止)の音や、サビの一番安定して聴こえるコードを手がかりにすると見つけやすいです。
ステップ2:ベースラインを聴き取る
コードを聴き取るのが難しいときは、まずベースの音に集中してみてください。ベースはルート音(コードの一番下の音)を弾いていることが多いので、ベースラインが分かればコードの土台が見えてきます。
ステップ3:コードの種類を判断する
ルート音が分かったら、そのコードが明るい響き(メジャー)か、暗い響き(マイナー)かを聴き分けます。最初はこの2択だけで十分。慣れてきたら7th、sus4などのバリエーションにも耳を広げていきましょう。
ステップ4:メロディ・フレーズを拾う
コード進行が見えたら、メロディラインやギターのフレーズを聴き取ります。コードという「地図」があると、メロディの音もぐっと拾いやすくなります。
ステップ5:実際に弾いて確認する
聴き取った音を実際にギターで弾いて、原曲と一致するか確認します。ズレていたら、もう一度聴き直して微調整。この繰り返しです。
挫折しやすい3つのポイントと解決法
ここからが本題です。耳コピで多くの人がつまずくポイントと、その乗り越え方を紹介します。
つまずき1:曲が速くて聴き取れない
ロックやポップスのフレーズは、原曲のテンポだと細かい音符が一瞬で過ぎ去ってしまい、何度聴いても聴き取れないことがあります。
対処法:スロー再生です。テンポを落として聴くと、今まで「ジャラ?ン」としか聴こえなかったフレーズが、1音ずつはっきり分離して聴こえるようになります。
ただし、ここで注意したいのが「ピッチ(音程)が変わらないスロー再生」を使うこと。単純に再生速度を落とすだけのツールだと、音程まで下がってしまい、コードの判別がかえって難しくなることがあります。
つまずき2:楽器の音が重なって、どれがどの音か分からない
バンドサウンドだと、ギター・ベース・ドラム・ボーカルが同時に鳴っているので、「今聴こえてるこの音、ギターなのかキーボードなのか分からない」という壁にぶつかりやすいです。
対処法:パートごとに音を分離して聴くことです。
私が普段の耳コピで頼りにしているのが、AI音源分離機能を搭載した耳コピ専用ソフト「Mimiq(ミミック)」。原曲をギター・ベース・ドラム・ボーカルなど最大6パートに自動で分離してくれるので、「このフレーズ、ギターだけ聴きたい」がワンクリックでできます。
しかも分離した状態のままピッチを保ってスロー再生できるので、つまずき1と2が同時に解決するのが地味にありがたいポイント。チューナーやメトロノームも内蔵されているので、耳コピしながらそのままチューニングや練習にも繋げられます。
無料版でもスロー再生・簡易キー検出・ループ再生といった基本機能が使えるので、まずは試してみて、自分の耳コピスタイルに合うか確かめてみるのもおすすめです。
つまずき3:聴き取った音が合ってるか自信が持てない
「たぶんこのコードだと思うけど、合ってる自信がない」という状態のまま進めてしまい、後で全部やり直しになるパターンも多いです。
対処法:短い範囲をループ再生して、原曲と自分の演奏を交互に聴き比べることです。1小節?2小節くらいの短い範囲を繰り返し再生しながら、同じ箇所を自分でも弾いてみる。これを繰り返すと、耳の感覚と指の感覚がどんどん一致していきます。
なお、「ベースのルート音から聴き取る」のが定石とされがちですが、実は低音が苦手な人も少なくありません。自分の得意な音域から逆算してコードを予測する方法を、別記事で詳しく解説しています。
→ 耳コピでコードが聴き取れない人へ|スケールから逆算する音感的コード予測法
耳コピが早くなる練習メニュー
最後に、耳コピ力を上げるための練習メニューを紹介します。毎日少しずつでいいので、継続してみてください。
①コード進行当てクイズ(5分)
好きな曲のサビだけを聴いて、コード進行をメモ用紙に書き出す。答え合わせはタブ譜やコード譜で。
②ベースライン耳コピ(10分)
ベースだけに集中して、ルート音の動きを追いかける。ギターより音数が少ない分、初心者の練習に最適です。
③1フレーズ完コピ(15分)
お気に入りのギターソロやリフを、1?2小節だけ完璧にコピーする。スロー再生を活用して、音の粒を一つずつ拾っていきましょう。
④弾いてすぐ確認(5分)
聴き取った内容を実際に弾いて、原曲と一致するか確認。間違っていた箇所は、その場でもう一度聴き直す。
これを1セットとして、週に3?4回続けるだけでも、1ヶ月後には耳の解像度がかなり変わってくるはずです。
まとめ
耳コピは、最初こそ時間がかかって大変に感じるかもしれません。でも、「キーを特定する→ベースを聴く→コードを判断する→メロディを拾う」という手順を意識するだけで、迷子になりにくくなります。
そして、聴き取りにくいフレーズに出会ったときは、無理に原曲のテンポのまま頑張る必要はありません。スロー再生やパート分離といったツールの力を借りるのも、立派な練習方法のひとつです。
私自身、Mimiqを使うようになってから、今まで諦めていた速いフレーズにもどんどん挑戦できるようになりました。耳コピに苦手意識がある人は、一度試してみてください。
それでは、良い耳コピライフを

コメント