スタジオで急に音が出なくなった!ライブで音が出なくなった!そんな時焦りますよね。
そんな急なトラブル時にどうやって故障個所を探したらいいか、簡単に直せる部分はその場で処置をして対応してしまいましょう。
ここぞという時に音が出ないと本当に焦りますよね。
私も音が出ないとあたふたしていたらそもそもギター接続されてなかった!なんて事がありました・・・。
今回は音が出なくなった時の確認方法と対処方法を紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、チェックポイントがわかるので焦らず対応できるようにしていきましょう。
まず落ち着く
冒頭にもちょっと書きましたが、できるだけ落ち着いて対応しましょう。
焦ったせいであやまって楽器や他の機材にダメージを与えてしまったりしてもよくないですし、大事なスタジオ、ライブのときだとそれを引きずってうまく演奏できなかったなんて事になりかねません。
確認する場所がわかっていれば、そこを対処するだけですので落ち着きましょう。
音が出ない場合
まずは音が出ない場合から何をしたらいいのか順に確認していきましょう。
1.最初に電源を確認する。
初歩の初歩ですが、電源が入っているか確認しましょう。
いがいとあります。焦っていると気が付かないこともあるので確認しましょう。
アンプの電源の確認
アンプの場合はアンプの電源を確認、そして電源が入っていても、スイッチがスタンバイとかになっていたら音がでませんので、スタンバイになっていたらオンにしてみましょう。
エフェクター類の電源の確認
エフェクター類はコンセントが入っているか、コンセントが刺さっているタップが元の電源に刺さっているか確認してください。また、電池で使っている機器に関しては、電池の残量があるか確認しましょう。
※電池は予備をいくつか持っておくといいです。
エフェクターの不具合や接触不良などで急なノイズや過電流が流れちゃってアダプターやパワーサプライが
ハング状態になっている時があります。
そんな時は、一度パワーサプライを抜いて、しばらくしてから差し直してみてください。
パワーサプライであれば通電していれば色が変わったり、LEDが点いたりすると思います。
LEDが接続されていない状態になっているエフェクターがあったら一回外してみましょう。
※パワーサプライが壊れた、アダプタが壊れたなんて場合もありますので、そこもチェックしましょう。
パワーサプライはこちらの記事でも紹介していますので見てみてもらえると嬉しいです。
2.アンプ、シールド、ギターの接続確認
電源周りが大丈夫そうであれば、次に接続の確認をしていきましょう。
センドリターンのケーブルを外す
まずはアンプのセンドリターンでエフェクターをつないでいる場合はセンドリターンのケーブルを外してみましょう。
これで音がなるようならば、センドリターンの間で不具合があります。
センドリターンの間のエフェクターの接続や電源などを再度確認してみましょう。
場合によっては一つ一つ外して確認してみると不具合の箇所が特定できると思います。
アンプ直にしてみる
センドリターンを外して音がならない場合は、ギターからアンプの間に入っているエフェクターを外して
ギターとアンプをシールドで直で接続します。
これで音がなる場合は、ギター直下のエフェクターボードの中のトラブルとなります。
同じように電源や接続の確認、一つ一つ外して確認などしてみると良いかと思います。
稀にパッチケーブルの不具合なんてのもありますので、そこも確認してみてください。
別のシールドを接続してみる
エフェクターを全部外しても音がならない場合は、ギターとアンプを接続しているシールドを別のシールドに変えて試してみてください。経験上シールドの断線というのは意外とあります。
すべてのシールドが断線するという事は考えずらいので、いくつかシールドを変えても音がならない場合は
アンプかギターの不具合という事になります。
シールドの断線時の対応
シールドが断線した場合は、新しいものを交換するかまたは修理という事になります。だいたいの場合ジャック部分での断線が多いです。シールドからジャックを外して断線していたらはんだ付けで半田し直しましょう。
この時ソルダーレスのジャックがあるとすぐに修理できるので便利ですし、そもそもジャック部分での断線を起こすことがない気がします。(過去に経験してないだけかもしれません。)
ソルダーレスに関してはこちらの記事ももご覧いただけたら嬉しいです、おすすめです。
ジャック部分に断線が無い場合は、ケーブルを踏んだりして途中で断線したなんてこともあります。
その場合はギターを繋げてケーブルを触りながらノイズが出るところを探し、そこでケーブルを切断して
ジャックを付けなおすという作業が必要になります。
高いケーブルでそんなに買い替えるお金がない!という方は短くなっちゃいますが、この方法で修理することができます。
アンプの不具合の確認
スタジオやライブハウスに別のアンプがある場合は、別のアンプに差してみましょう。
別のアンプで音がなるようならアンプが問題、ならなければギターが問題となります。
感電するおそれがありますので取り扱いには十分注意しましょう。
アンプの故障に関しては、楽器屋さんやアンプのリペア屋さんに相談してみましょう。
ギターの不具合の確認
ギターの場合が問題だった場合は、ギターのジャックやピックアップ辺りの不具合が考えられます。
ピックアップを切り替えてどこのピックアップでも音が全くならないようであれば、ジャック部分の断線などを確認してみてください。もともとノイズが酷かったなんて場合は断線しそうで、ついに切れてしまったなんて事があるかもしれません。
この場合だとはんだごてで修理なんてことをスタジオやライブハウスでやっている時間はないので、ギターを借りて来るしか方法はなさそうです。こんな時のために2本持っていくなんて人もいますが、なかなか厳しいのが現状ですよね。
エフェクター接続、ボード内のトラブルの対応
アンプ、シールド、ギターをつないで音がなるという事であればエフェクターボード内のトラブルを確認していきましょう。
センドリターンなどのつなぎ方が間違っていないか確認してみましょう。
意外とセンドリターンの接続ってややこしいですよね、私はスイッチャーを使っていてセンドリターンの接続時にアンプのプリ部を繋いでいるので、かなりややこしいことになっています。
スイッチャーでの接続に関してはこちらでも解説をしていますので、見ていただけると嬉しいです。
エフェクターやパッチケーブルのトラブル確認一つ一つエフェクターを外して確認していきましょう。
不具合を起こしているというエフェクターを見つけたら、パッチケーブルなのか、エフェクター自体なのかケーブルを差し替えて確認してみましょう。電源が入るかどうかなども同時に確認しましょう。
たまにパワーサプライからの電源供給のケーブルが抜けかけていたりすることもあるのでその部分も確認してください。
チェック
低音の振動などで、エフェクターのジャック部分のナットが緩んでうまくアースが落ちなくて通電しないなんてこともあります。その場合はエフェクターのジャック部分のナットをスパナ等でしめてあげましょう。
古いBOSSのエフェクターなんかは結構これがありました、盲点で見つけづらい部分ですのでチェックしてみてください。
ノイズがひどい場合
ノイズはギターにはつきものですが、あまりにもひどい場合は機器のトラブルかもしれませんので確認していきましょう。
ギターのジャックにシールドが刺さっているか確認
たまにジャックを差し忘れてアンプの電源を入れてしまってノイズがなんてことがありますのでここは確認しておきましょう。
わ、私何度かあります・・・。
シールドの断線の確認
ノイズの原因の一つとしてシールドの断線が考えられます。シールドのジャック部分が断線しそうだったりするとノイズになります。※完全に断線されると音はならなくなります。
シールドの途中が切れるということは今まで1度しかありませんでした。シールドの場合は主にジャック部分が多いと思います。
ほんと、ソルダーレスはおすすめですのでお試しください。
ギターのジャック、コントロール部分の確認
ギターのジャック部分を確認する。
ジャック部分のナットが緩んでノイズが載るなんてこともありますので、しっかり締まっているか確認してみてください。
また、ジャックは消耗品なんて言われていて、接点部分が酸化などでうまく接続できていない場合があります。その場合は接点復活剤などを吹きかけて治るか試してみましょう。
それでもノイズが減らない場合はギターのコントロール部分のトラブルである可能性があります。
この先は専門的になってしまうかもしれないので、得意ではない方はリペアショップで直してもらいましょう。
また、このあたりはスタジオやライブハウスで直ぐに修理ということは難しいかもしれないですが一応書いておきます。
コントロール部分をあけてみる。
ジャックからピックアップにつながっている線が断線していないか、半田が外れていないかなど確認してみましょう。
また、普通はエレキギターは弦を触るとノイズが消えるんですがこれが消えない場合ブリッジアースが外れている可能性があります。
極端にノイズがひどい場合はしっかりブリッジにアースが落ちているか確認しましょう、落ちていないとギターの弦を触った時にノイズが消えたりという事が出来なくなります。
このコントロール部分に不具合を見つけたり、ジャックがもうだめになってしまっている場合はリペアに持っていくか自分で修理する必要があります。
半田が外れてしまっている以外にもポットの故障やコンデンサの故障なども考えられます。
ピックアップを切り替えてみて、フロントだけなるとかリアだけなるとか言った場合はポッド等の故障なども考えられますので、交換を検討してみましょう。
以前の記事でポットやジャックの交換の記事がありましたので、一緒に見てもらえると嬉しいです。
エフェクターの確認
次にエフェクターを疑ってセンドリターンから外していきましょう。
ここでノイズが無くなる場合はセンドリターンにつながっているエフェクターやパッチケーブルが原因ですので
どこでノイズが載っているか確認しましょう。
パッチケーブルに関してはソルダーレスをお使いいただく事で、取り回しや修理も簡単にできますのでお勧めです。
こちらの記事をご覧いただけたらと思います。
センドリターンを外してもノイズがうるさい場合は、ギターとアンプの間のエフェクターを外す。
歪み系エフェクターのノイズはこれで無くなるはずです。
ここの段階でノイズが無くなる場合は前段のエフェクターの原因ですので同じようにエフェクターの個体とパッチケーブルを確認してください。
また、振動でエフェクターのジャック部分のナットが緩んでしまう事があります。
この場合ノイズの原因となりますので、ナットが緩んでいたらをしっかりしめてあげましょう。
エフェクターを外してもノイズが無くならない場合はギター、シールド、アンプのどこかが悪いという事になります。
音がならない場合と同じくシールドを差し替えて確認してみましょう。
これでノイズが減る場合はシールドのジャック部分が原因です。
他のアンプに接続してみる。
ノイズがなる場合でアンプが原因という事は少ない気がしますが、コントロール部分のガリとかは結構ありますので、つまみを回したり、接点復活剤などで改善するか試してみましょう。
その他の場合は他のアンプにも接続して見ましょう、アンプが原因の場合はここでノイズが落ち着きます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
スタジオで、ステージで、ギターの音が出ないと焦りますよね。
落ち着いて今回紹介した部分を確認してみてください。
あと、ステージ上のあるあるとしてチューナアウトとかチューニング時は音を出さない設定にしたストンプタイプのチューナーをステージ上でいつの間にか踏んじゃって音が消えるなんてこともありますので、結構ありますのでこちらも注意してください。
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