皆さん、ディレイエフェクターを使っていますか?
ディレイは音の幅を広げたりバンドサウンドになじませたり、時には飛び道具としても活躍してくれるエフェクターですよね。
でも、どれを買ったらいいのか、ディレイって意外と高いしそんなにいくつも買って試すことは難しいですよね。
そこで1台でいろんなことができるディレイを探している!という方におすすめのディレイを紹介します。
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayです。
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayはスタジオクオリティのディレイプリセット7種とTonePrintスロット3つを搭載。
MASH機能で多彩なディレイパフォーマンスを実現します。toneprintによる自分だけのサウンドを作ることもできます。
私もディレイタイムなどを変えて2種類のディレイがボードに入っていたりするんですがその一つが今回紹介するTC ELECTRONIC Flashback 2 Delayです。
そんなTC ELECTRONIC Flashback 2 Delayを今回は紹介していきます。
目次
TC ELECTRONICとは
TC Electronicは、デンマークの音響機器メーカーです。
ギターのエフェクターも沢山出ていますよね。
1976年に創業され、中でも名機といわれているTC2290のデジタルディレイや、一世を風靡したSTEREO CHORUS+など、空間系に定評のあるメーカーといった印象です。
多くのステージやレコーディング音源で利用されています。
TC ELECTRONIC Flashback 2 DelayでもTC2290のモデリングが入っています。
本家なのでクオリティもその他の追従を許さないで気になっていますよ。
TC2290はU2のジ・エッジやRushのアレックス・ラルフソン、デイビッド・ギルモア、ロベン・フォード等のトップミュージシャンに愛用されてますしスタジオ機材の定番としても有名です。
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayのつまみ類
ディレイは比較的ツマミが多いエフェクターですがTC ELECTRONIC Flashback 2 Delay
もスイッチ類を含め多めです。
この他にもDIPスイッチが内部についていたりもします。
ディレイタイム
ディレイタイムを調整します。ディレイの可変は20ms~700ms(7秒)との事です。
ディレイタイムとサブディヴィジョンセレクターの効果の違い
ディレイタイム
ディレイタイムは、原音を鳴らしてから音が返ってくるまでの時間を表すディレイエフェクターには欠かせない基本的なパラメーターです。
例えば、1msは1000分の1秒になりますが、ディレイタイムを150msに設定したら、原音が発せられてから150ms後にディレイがなります。
ディレイタイムは、どの程度原音から遅らせるかを調整します。
サブディヴィジョンセレクター
ディレイの符割を指定したテンポでセットします。
四分音符、符点八分音符、四分音符+符点八分音符の3種類から選択できます。
サブディヴィジョンセレクターとディレイタイムは、ディレイエフェクターの設定において異なる役割を果たします。
音符の長さを基準にしてディレイタイムを設定します。例えば、四分音符や八分音符などの音符に合わせてディレイタイムを調整できます。
サブディヴィジョンセレクターを使用することで、リズムに合ったディレイ効果を得ることができます。
ディレイタイムは音の遅延量を調整し、サブディヴィジョンセレクターは音符の長さに合わせてディレイタイムを設定するためのツールです。
レベルコントロール
ドライ音(ギターの生の音)とディレイ音のミックス加減を調整します。
フィードバックコントロール
ディレイの反復する回数を設定できます。
ディレイタイプセレクター
このスイッチでtoneprint、ルーパーを含めた11種類のディレイを切り替えることができます。
フットスイッチ
フットスイッチを踏むことでディレイのオンオフが設定できます。
また、このスイッチを踏み込むことでMASHコントロールをすることができます。
MASHコントロール
MASHコントロールは、エフェクトのパラメーターをリアルタイムで操作する機能です。
エフェクターのスイッチやペダルを押すだけで、ディレイタイム、リバーブの深さ、モジュレーションの速度などを瞬時に変更できます。
MASHコントロールによりエフェクトのパラメータを操作することができます。
エフェクターのスイッチを押す力やタップのタイミングで、エフェクトの強度が変わってきます。
エクスプレッションペダル
MASHコントロールはペダルのフットスイッチでもできますが、タップテンポとMASHコントロールのどちらかしかこのフットスイッチに役割を与えることができないため両方使いたい場合は、エクスプレッションペダルを使用しましょう。
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayの使ってみた感想
非常に音がキレイといった印象です、TC2290はかなりいい感じで再現できているのではないかと思います。
他社のモデリングに比べてやはり本家といった出来具合で違いを感じます。
11種類のディレイを使えるという点もいろんな音を使い分けたいギタリストにはいいところかもしれません。
またMODとCRYSモードではディレイを0にすることで、コーラス、シマーリバーヴとして使う事もできかなり多彩な音作りができます。
toneprint機能
toneprint機能はかなりすごくて、自分でいろいろなパラメータの設定をすることができます。
1つはミディアムディレイ用にディレイタイムが 100 ms - 400 ms の間で動く設定、もう一つはショートディレイ用に 60 ms - 200 ms で動く設定をしノブが効く範囲を狭くする事で微調整をしやすくするなんてこももできちゃいます。
ただ出来ることが多すぎて、いまいちどうやって使いこなせばいいのかわからず宝の持ち腐れになっています・・・。
でもそんな私のような人たちのために有名ミュージシャンが作った音色を含むプリセットが100種類以上選んで登録することができます。
これだけあれば自分で作らずとも好みの物が見つかるかもしれません!
でも100以上は選ぶのも大変ですよね・・・
toneprintのプログラムは下記のtcelectronicのページからダウンロードできます。
個人的には、スマホよりもPC版でやるほうがパラメータの設定とかわかりやすいような気がしました。
コーラス以外にもヴィブラートやフランジャーといったエフェクトも含まれていて、これ1台である程度の効果は作れました。
flashback1の時はtoneprintで書き込めるのは1つでしたが2では3つまで書き込むことができます。
TC ELECTRONIC Flashback 2 DelayのDIPスイッチ
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayエフェクターの裏の蓋を外すとDIPスイッチがあります。
このスイッチでバイパスの方式とキルドライの設定を変更することができます。
出荷時はトゥルーバイパスに設定されていますがスイッチを変更することでバッファードバイパスに変更することができます。
キルドライ機能もDIPスイッチで切り替えることができます。
キルドライとはペダルのOUTPUTからギターの原音を鳴らさない設定にします。
※トゥルーバイパス時にはキルドライは設定できないようです。
※すみません、DIPスイッチの撮影をするのを忘れてしまって画像がないです。
TC ELECTRONIC Flashback 2 Delayのデメリット
個人的に使っていて感じたマイナス点ですが
ペダルを強めに踏むとMASH機能が一瞬かかってしまう
TonePrint Editorで無効にすることも出来ますが強く踏みすぎるのは注意、でもこれは慣れかもしれないですね。
スイッチが軽めで、スイッチが入った感覚が少ないないタイプ?なので、踏み込みすぎるとMASHが発動しちゃいます。
ディレイタイムが違う
ディレイのモードのよってディレイタイムなどのパラメータが違っているので
モードを切り替えるたびにディレイタイムなどの調整が必要です。
これは何気に使いにくい部分かもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか?正直toneprintのパラメータとか難しくてなかなか使いこなせてはいないのですが
通常のdelayとしての使い勝手はかなり良く、さらに高品質なのです非常に使いやすいディレイです。
特にデジタルディレイの傑作機 2290 の再現性はさすがTC ELECTRONICと思わせてくれる程秀逸な出来になっています。
またMASH機能が面白く飛び道具として使うなんて時にはかなり面白い音作りが出来ますし、toneprintを使う事でディレイの枠だけではおさまらない
マルチなエフェクターとしてボード内で存在感を発揮しれくれるのではないかと思います。
各サイトでもレビューなどありますのでご覧いただけたらと思います。
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