プログラマブルスイッチャーというのを聞いたことがありますか?
プログラマブルスイッチャーは、いわゆるスイッチャー、ラインセレクターの仲間で、どのループを使うかボタンにプログラムして覚えさせることが出来るスイッチャーになります。
最近ではプログラマブルスイッチャーもだんだん高機能になり、そして価格も安価なものが出てきていて導入する人が増えています。
安価になってきてるとは言え、試しに入れてみるかといった具合にすぐに購入できるほど安くはないというか、高いですよね。
そんなプログラマブルスイッチャー導入初心者の方におすすめなプログラマブルスイッチャーがOne controlから出ています。
今日はそちらの紹介と接続方法などを解説していきたいと思います。
ラインセレクター、スイッチャーなどはこちらの記事でも紹介しています。
目次
One controlのスイッチャー
One controlはエフェクターもスイッチャーもそうなんですが、比較的安価で販売されているものが多いです。
安価とは言ってもプログラマブルスイッチャーという事になると3万~してしまいます。
しかし今日紹介するAgamidae Tail Loopは2万円台前半で購入ができます!
この間One controlのページでセールをしていたかと思っていたら、セールが終わったら新しいモデルが発表されてました。
現行モデルは私が持っているものにバッファー回路がついたりして、少しバージョンアップされているようです。
Agamidae Tail Loopの特徴
Agamidae Tail Loopの特徴ですが、とにかく小さくて軽いです。
公式のサイズでは
・サイズ:370(W)×41(D)×48(H) mm
・重量:440g
との事で、実際にボードに組み込んでみるとかなり小さいくて軽いです。
そしてこの小ささでループ数は6ループ。
プログラムできるバンクは20バンクで1バンクにつき5つのプリセットを切り替えることができます。
そのほかにもエフェクタへの電源供給ができたりもしてかなり使える昨日が盛りだくさんです。
Agamidae Tail Loopのループ数は6ループ、接続方法
Agamidae Tail Loopは6ループ組むことが出来ます。
接続方法ですが、Agamidae Tail Loopのループが下図のようになっていますのでそれぞれのエフェクターをループに繋いでいくだけです。それぞれのループのSENDとループのReturnの間にエフェクターをつなぎましょう。
例えばループ1は歪み系、ループ2はブースターとかそんな感じで繋いでいってください。1つのループに2,3個のエフェクターを繋いでも大丈夫です。
Agamidae Tail Loopはリレー式
Agamidae Tail Loopはリレー式との事で1ループ→2ループ→3ループといった具合に接続順に並ぶことになります。
なので、歪み系は最初の方の1ループ、空間系は最後の方の5ループ6ループなどに設定するといいかと思います。
全部付けたときには1から6のループが直列で並ぶことになります。
※アンプのセンドリターンをスイッチャーに加えた場合は少し変わります。
Agamidae Tail Loopのプログラミング
プログラマブルスイッチャーという事で、プログラムなんて難しくて聞いただけで頭が痛くなっちゃいますが
このAgamidae Tail Loopはかなり直感的に操作ができて簡単です。
1.バンクが選択された状態でプリセットしたいスイッチを押す。
※例で4のプリセットを押しておきます。
2.バンクスイッチを長押しする
赤かったランプが青で点灯し、プログラミングの待機状態になります。
この状態でループのスイッチをオンオフすることで青いランプがついたり消えたりするんですが
例えば1ループ、3ループ、6ループをプリセットでプログラムさせたいとすると
1,3,6のループのランプを青く点灯させる。
その状態でバンクスイッチを長押しするとプログラムが記憶されます。
すごく簡単じゃないですか?
これで1のプリセットのスイッチを踏むと1,3,6のループがオンになります。
このプリセットを1バンクにつき5個セットできます。
1曲ごとにバンクを変えてもいいし、すべて賄えるように5つのプリセットを駆使して作ってもいいですし
簡単に出来ちゃいます。
ちなみにAgamidae Tail Loopの場合トゥルーバイパスになっていて
※バージョンによってはバッファーのオンオフができます。
プリセットのスイッチを押すと一発ですべてがオフになりアンプに直差した状態にすることができます。
裏技
裏ワザというか、こういう使い方も出来るのではというやり方なのですが、Agamidae Tail Loopをプログラムモードにするとマニュアル操作でループボックスとして使えますよ!
どういうことかと言うと、プログラムモードを音にしていると踏んだループがリアルタイムでオンオフが出来ますので、この状態ならマニュアルモードで利用することが出来ます。
ちょっと違う曲を演奏することに鳴ったときとか、プログラミングしてなかったけど、組み合わせたいエフェクターをその場で操作できちゃいます。
Agamidae Tail Loopのスイッチ
Agamidae Tail Loopのスイッチは押した感覚がほとんどなく、カチッという音が小さいタイプのスイッチです。
踏みごたえがないので踏んで切り変わっているのに踏み損じたと思ってもう一度踏むとバイパスモードになると・・・
これは気を付けないといけない部分ではありますが、スイッチは軽くて押しやすく、距離感も近すぎず私にはちょうどいい距離感でした。
肝心の音は?
今回Agamidae Tail Loopに接続して試してみたところ、音がめちゃめちゃよくなりました。
私自身かなり気を付けて音痩せとかをなるべく無いようにして設定していて、頭に自分の好みのバッファーなどを組み込んでたりしたんですが弾いてみると音にパワーがあって、今までやっぱり音が変わってたんだなと思わせてくれるきっかけになりました。
音質的にはすごく良かったと思います。
スイッチャーを使いながら、空間系はセンドリターンへ繋ぐ方法
はい!質問です!空間系はアンプのセンドリターンにいつも繋いでて、歪み系と空間系をスイッチャーで操作するとか・・・そんなつなぎ方って出来るんですか?
スイッチャーによってはアンプのセンドリターンに差す用のループがあったりするものもありますが、このAgamidae Tail Loopにはそれが無いんです。
でも安心してください、アンプのプリ部をループに通すことで6つのループの前段に歪み、センドリターンに空間系と分けて設定する事ができます。
この場合一つのループがアンプに取られてしまうのがちょっと残念ですが他に5ループあるので、大概の人は何とかなりそうかなと思います。
ただこの接続の場合アンプのプリ部を必ずプログラムに組み込んでないと、リターン差しのような状態になって、アンプのプリ部を通らないので気を付けてください。
また、前述した一発ですべてがオフになる機能を使った場合、リターン差しの素の音になってしまいますので注意しましょう。
アンプのプリ部をスイッチャーに・・・あたまがこんがらがっちゃいます・・・
正直頭がこんがらがっちゃいますよね・・・
接続方法ですが次のようにします。
私もよくわからなくなりながらやってましたが・・・
1.ギターからスイッチャーのインプットへ
2.アンプを繋ぐループより前に歪み系などのアンプより前につなぐエフェクターを繋ぐ
3.スイッチャーのSEND(例ではループ3のSEND)からアンプのインプットへ
4.アンプのSENDからスイッチャーのReturnへ(例ではループ3のReturn)
5.今回はループ3にアンプを繋いだのでそれより後ろのループに空間系等を繋ぐ
6.スイッチャーのアウトプットからアンプのReturnへ
この接続で、アンプより前は歪み系、アンプのプリ部を通ってセンドリターンへ空間系という接続がAgamidae Tail Loopで可能になります。他のスイッチャーでも対応できると思いますので試してみてください。
音はしっかり出ていたので大丈夫だと思います。
Agamidae Tail Loopのデメリット
使ってみて、すごく簡単で、軽くて機能性もいいんですが
一番使っていて、困ったのがどこに何をプログラムしたのか忘れるというバカバカしいデメリットなんですが
プリセットを押したときにどこがオンになってるかランプがついたりしないので、覚えてないとわからなくなっちゃうんです・・・
バンクでいくつも設定しているとわからなくなっちゃうので、覚えられない人はどこかにメモしておいたり、しておいた方がいいかもしれません。
あと、沢山バンクを設定しているとバンクが1→20までの「送り」しかできないのでバンクを20に設定しちゃうと選びたいバンクを過ぎちゃうとまた20回押さないといけないのでそれが不便です。
バンクの切り替えは2~20で設定ができるので、2とか3に設定しておけば過ぎちゃってもすぐに戻れるので楽です。
ちなみに私の場合はデフォルトで設定されていた5に設定してます。
まとめ
One controlのAgamidae Tail Loopすごく安価で、軽くて小さくて取り回しもいいのでとりあえず
プログラマブルスイッチャーの感覚をつかむために導入したいという人には本当のおすすめの逸品です。
あんまりややこしいことをしない人であればこれ一つで全然回して行けるほどの機能を要した素晴らしいスイッチャーです。
ぜひ一度導入を検討してみてください。
ぜひ各サイトで確認してみてください。
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