ギターお役立ち

ギターの音痩せについて/トゥルーバイパス、バッファードバイパス

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ギタリストの中で音痩せ、音痩せと言われているがどういう事だろうと思いませんか?
ギター初心者のうちは自分が出している音がそのものでその音が痩せているかどうかなんて
わかりませんものね。

でも音痩せについて少し理解しておきたいという人にわかりやすく記していきたいと思います。

ギターはハイインピーダンス

インピーダンスとは何ぞやと思いますがインピーダンスとは電流の流れにくさを数値化したものです。
この値が高ければ高いほど電流が流れにくくなっており、弱い電気信号という事になります。
ギターはピックアップが作り出す弱い電流を流して音を出しており、ハイインピーダンスで抵抗を受けやすい信号という事になります。

抵抗とは

さて今度は抵抗ってなんや!となるかと思います。
どういうことかというとギターからシールドを伝ってアンプに信号が送られるんですが
このシールドを伝ってアンプに行くまでの間に電気信号がシールドやジャックで抵抗を受けて
音が劣化していきます、ケーブルが長ければ長いほど抵抗を受けます。

またエフェクターを通すことでさらに抵抗を受けたりもします
エフェクターをつなげばつなぐほど抵抗を受け音が劣化していきます、これを音痩せといい
その結果がアンプから音が出てくるという事になります。

シールド、パッチケーブルにこだわる

このことからギタリストの多くはシールドやパッチケーブルをこだわって選んでいたりします。
シールドによってどこの帯域を良く通すのかなど考えられて作られています。
音の変化をエフェクターのように表現するシールドコードなんかもあります。
ギターを買ったときにおまけでついてきた細いシールドを使っているという方はここらで
シールドをみなおして見てはいかがでしょうか。

エフェクターの並列繋ぎ

エフェクターは直列で繋げばつなぐほど音が劣化していきます。
使う頻度の少ないエフェクターを直列でつないでいるとそのエフェクターを通った分
音痩せが発生します。
これを避けるため、ループboxやABボックスといったものでエフェクターを並列繋ぎにして
音痩せを軽減しましょう。

また、中にはバッファー回路を含んだエフェクターを使うと電気信号そのものが代わり
それによって音が変化します(これは音痩せとは違います。)
エフェクターの中にはエフェクターを踏んでいないときには電気信号を変換しない
トゥルーバイパスバイパス方式のものとエフェクターを踏んでないときでも回路を通り
電気信号を変換するバッファードバイパスの物があります。
この辺りもエフェクターを繋ぐときに注意したい所です。

バッファー回路とは

ここまでギターはハイインピーダンスで抵抗を受けやすく、音が劣化しやすいという話をしてきましたがトゥルーバイパス、バッファードバイパスなんて話も出てきたので結構重要項目であるバッファーについてです。

ギターの電気信号はハイインピーダンスで抵抗を受けやすいですがバッファーをかますことによって
ローインピーダンスに変換することが出来ます。

バッファーとは簡単に言うと抵抗を受けずらいローインピーダンスの電気信号に変換する装置という事になります。

ローインピーダンスに変換された信号は音痩せが少なくなりエフェクターをつないでも音痩せが気にならないほど少なくなります。

しかしながらバッファー回路は原音が変わるという部分で避けている人もいます。
バッファーを繋いだ音はこのように言われる事があります。

ダイナミックスが薄れ、温かみがなくなる
迫力の無い音
バッファー臭い音
BOSSの音(BOSSのエフェクターは全てバッファードバイパス方式です。)

これ故、このバッファー回路による音の変化がパッシブ派とバッファー派と別れるところの所以です。

トゥルーバイパスとバッファードバイパス

トゥルーバイパス方式

エフェクターの中にはトゥルーバイパス方式などとうたっているものがあります。
こちらはエフェクトがオフの時は回路を通らない原音をそのままに保って信号を通過させるという方式となります。

ここで注意が必要なのはエフェクトがオンの時は回路を通りますので信号は変換されています。
凄く古いエフェクターでなければ殆どが信号を変換してますのでかけっぱなしのエフェクターがある場合は常にバッファードという事に無ります。

また、トゥルーバイパスでもエフェクターを繋げばその分音痩せが発生します。

バッファードバイパス方式

こちらはエフェクターがオフの場合でも回路を通って電気信号を変換しているバイパス方式になります。バッファー回路を一度通って変換された音はその後ずっとバッファーの音となります。
BOSSのエフェクターは全てバッファードバイパス方式との事です。

また、バッファー回路を通って変換された音はその後別の回路を通っても一番最初に変換された音が生きてくるようです。
バッファー派の人は一番最初に気に入ったブースターやバッファーのエフェクターと置いてローインピーダンスに変換しておく事で気に入ったバッファーの音で音を作っていくことが出来ます。

トゥルーバイパスとバッファードバイパスはどちらがいいのか。

どちらもメリットとデメリットがあります。
ギターの原音を大事に、なるべく生の音をという事であればトゥルーバイパスがいいですし
エフェクターをつなぐことで音の劣化が気になるようであればバッファードにする方がいいです。
バッファードの音が好きな人ももちろんいますので自分でいろいろと試して方向性を決めていくのも楽しいですよね。

ループボックスなどでパッシブの回線とバッファードの回線とを作っても面白いかもしれません。

まとめ

・ギターの電気信号はハイインピーダンスで抵抗を受け劣化しやすい。
・シールドにこだわってみる
・バッファードに変換することでローインピーダンスに変換して抵抗を受けずらくすることが出来る。
・バッファードは原音を変える特徴がある。(これは音痩せではない)

トゥルーバイパス方式メリット

ギターの原音をそのまま出力することが出来る。
エフェクターオフの時に原音が変わることがない
温かみのある音で表情を豊かにできる。

トゥルーバイパス方式デメリット

音が劣化し音痩せの影響を受けやすい
ノイズが乗りやすい。

バッファードバイパス方式メリット

音痩せをほぼ感じることがない
好きなエフェクターをつないで楽しめる。
ノイズが乗らない、音を大きく出せる。

バッファードバイパス方式デメリット

原音が変わってしまう。
ダイナミックスが薄れ、温かみがなくなる

この辺りのポイントを頭に入れて音作りの参考にしていただければと思います。

また、シールドやAB Box、バッファーエフェクターなどはサウンドハウスで安く購入できますのでぜひ覗いてみてください。

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