ファズって?ブボボボボーって使えなくない?
みなさんファズって使ったことありますか?
使ってみたけどブボボボボーってすごい音でアンサンブルの中で使いにくい
倍音がすごくて音の原型が無くなってしまって使いくいですよね。
そんなファズですが最近の音楽シーンでファズが使われるようになってきてます。
ちょっと前はファズの音なんて聞くこともなかったのに、最近では今ではロックだけでなく
アニソンやアイドル曲などでもファズの音色を聞くことがあります。
でもファズ沼って聞いたことありますか?一度踏み込んだら抜け出せない
知らず知らずのうちに足に絡みついて、取り込んでいき、そして抜け出すことは二度とない
ファズ沼へようこそ、今回はそんなファズの魅力に迫っていきたいと思います。
ファズとは
まずファズとは歪み系のエフェクターですがかなり破壊的な?ズボボボボーってサウンドを作れます。
実はオーバードライブやディストーションよりも先にエフェクターとして発売されているようで
歪み系エフェクターの元祖がファズなのです。
オーバードライブやディストーションは、オペアンプと言うICチップを使用して信号を増幅しているんですがファズが生まれた当時はICというものがまだ無かったので、トランジスタを用いて作られていました。(ファズにはゲルマニウムやシリコンのトランジスタを使っているものがあります)。
あとはダイオードを使用して無理やり波形を頭とお尻をつぶすことで、割れた音を作り出したりなんてこともしています。
もともとはアンプを鳴らして、アンプの出力が一杯になるとスピーカーの限界が来て割れた音になる
あれを再現しているそうで、その割れたつぶれた音がかっこいい!となってアンプで大音量を出して
歪ませるのも大変なので、トランジスタを用いることでアンプの前に同じような状態を作って歪ませることに成功したのがファズというエフェクターです。
ファズの三大派閥
ファズは大きく分けて3つの系統に分かれています。
その3つを紹介します。
マフ系
マフ系ファズは、低域を強調した音が特徴で、歪みの量も多いです。
Electro-Harmonix社によって1969年に発売されたBig Muffですが、
他のファズはトランジスタによるクリッピングにより歪みを得られるようになっていることが多いですが、Big Muffはダイオードも使われています。ちなみにトランジスタは4つ搭載されています。
ファズフェイス系
ファズフェイス系ファズは、高域を強調した音が特徴で、歪みの量もマフ系に比べると少なめです。
信号を増幅させるために2つのトランジスターを使い、その2つのトランジスターを繋いで
増幅させた信号を更に増幅させます。
そこにギターからの入力次第で増幅される幅も変わるため、ギターの音に敏感に反応し、ピッキングのニュアンスやボリュームによって音色が変わる。楽器らしいとも言える。
ジミ・ヘンドリックスによる使用で一躍有名になったエフェクターです。
トーンベンダー系
トーンベンダーとは1965年に英国で生まれたファズで、激しいファズからアンプライクなオーバードライブ的トーン~クリーンまで出力するとても魅力的なファズペダルです。
ジェフベックがトーンベンダー系を使って素晴らしいサウンドを生み出しています。
ファズは沼だって言われている通り、トランジスタがゲルマニウムだ、シリコンだって所でも
音が違いますし、トランジスタを入れるだけの簡単な回路であるがゆえに作り手のこだわりが
ふんだんに含まれた製品がたくさん出てていて、この三大派閥といわれている系統の中でもいろんなニュアンスがエフェクターごとに違っていて、使っているギターによって、アンプによって、そのほかのエフェクターによって音が変わります。
自分の環境で実際使ってみないとわからないというのがファズ沼の正体です。
ファズ沼にはまって、好みのものが見つからず結局自分で作っちゃったなんて人もいらっしゃります。
ファズの鈴なりとは
ファズはシンプルな回路で作られているという事もあり、ちょっとした要因で簡単に音色が変化します。
ファズフェイスは、ギターのボリュームを絞ることで、トランジスタが限界を超えない音を作り出すことによってリンリンとして、少し歪んだクランチサウンドが得られます。
入力の信号が弱くなると歪みが弱くなり、クリーンのきれいなサウンドが生まれてきます。
これがよく言うファズの鈴なりです。
この特性を生かしてギターのボリューム一つでクリーントーンから荒々しい歪みまで作り出すことができます。
お好みのファズが一台あればどこでも戦える、ファズはそんな頼もしい相棒にもなりえます。
ファズの前にバッファーは・・・
ファズの前にバッファーを入れると、それだけで音が変化します。
ファズフェイス系なんかで前述の鈴なりサウンドを作りたいなんて時はファズの前にバッファーを入れるとそれだけで歪んでしまい、鈴なりのサウンドが作れないといった事が起こります。
そういった影響を受けたくない人はファズはギターの直下に入れましょう。
とはいえ自分の作りたい音がバッファーを入れることで作れるなら大丈夫ですよ!
ファズは簡単な構造だからこそ、こういったことで音の変化がかなりあります自分の知識と技術があれば自分好みのサウンドを変化させることが出来ます、誰かが良くないといっていたファズでも自分の環境では妙に合うなんてことも多々あります。これがファズの持つ魅力の一つだと思います。
このようなことからファズは間違いなく、他のどのエフェクターよりも奥深いです。
これがファズ沼といわれるゆえんですね、皆さんもお好みのファズを見つけて見ましょう。
一歩踏み込んだら抜け出すことができないファズ沼へようこそ。
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