コーラスというエフェクターは知っていますか?
コーラスエフェクターはギターの音色に奥行きや豊かさを与えるエフェクトとして人気があります。
どんなタイミングで使うの?つまみの意味は?など、初めてだとあまりなじみがないのでわからないですよね。
今回は、初めて買うコーラスエフェクターについて、基本的な知識や選び方のポイント、初めて使うならこのコーラス!といったおすすめの商品を紹介します。
コーラスエフェクターを使って、自分の音楽表現を広げましょう。
目次
コーラスとはどんなエフェクターか?
コーラスエフェクターってどんな効果?どんな時に使うの?
コーラスは、一般的にモジュレーション系のエフェクターの代表格です。
コーラスとかトレモロ、ビブラートといったエフェクターはモジュレーション系として分類されています。
音が揺れるような感覚のあるものはだいたいモジュレーション系です。
コーラスは原音に対して遅延したエフェクト音を重ねることでダブリングしたような効果を得るエフェクトです。
一般的には、コーラスは原音から0.015~0.03秒ほど遅らせます。※種類によって前後はあります。
また、遅延間隔を周期的に変化させることで、音の揺らぎや広がりを作り出したりもします。
よくキラキラした音とか言われてますが、このゆらぎによる効果を加えることでキラキラとした透明感のあるきれいな音を作り出すことが出来ます。
コーラスはその透明感が得られるため、クリーントーンに掛けて透明感や広がりを演出するといった用途が一般的です。
その他音を遅らせてるのでディレイの効果を活かして歪みエフェクターと組み合わせて、厚みや動きを出すこともできます。
また、曲中常にかけっぱなしにして、曲の個性を演出するような効果も作り出せます。
キラキラか~・・・コーラスってなんかびよびよびよ~ってなるイメージで使いづらかったけど・・・
コーラスエフェクターのつまみの意味
コーラスのつまみですが種類によって他のつまみもある場合がありますが、主に次の3つがコーラスのツマミになります。
rate
コーラスの揺らぎの速さを調整するもので、回転数や周波数とも言えます。
depth
コーラスの揺らぎの幅を調整するもので、変化量や振幅とも言えます。
mix
原音とコーラス音のバランスを調整するもので、ドライ/ウェット比とも言えます。
rate
rate(レイト)とは、コーラスの揺らぎの速さを調整するもので、回転数や周波数とも言えます。
rateを上げるとコーラスの揺らぎが速くなり、rateを下げるとコーラスのゆらぎが遅くなります。
速いと「わんわんわんわん」で遅いと「わうんわうんわうんわうん」って感じですね!
水面に波紋が広がるイメージをしてもらってrateを下げると、コーラスの揺らぎが遅くなり、水面に波紋がゆっくりと波紋の幅を広げながら動くような感じ、速くなるとたくさん波紋が細かく出ている感じです。
rateは個人の好みや曲調に合わせて調整することができますが、一般的には中間程度の設定が自然で使いやすいとされています。
別の例えで言うとrateが高いと、コーラス音が速く変化し、細かい波がたくさん打つようなサウンドになります。
rateが低いと、コーラス音がゆっくり変化し、大きな波が打つようなサウンドになります。
depth
depth(デプス)とは、コーラスの揺らぎの幅を調整するもので、変化量や振幅とも言えます。
depthを上げると、コーラスの効果が強くなります。原音に対して音を遅らせることによって音に厚みや動きが出ます。
depthを下げると、コーラスの効果が弱くなり、音に透明感や広がりが出ます。
depthは曲調や演奏スタイルに合わせて調整することができますが、一般的には深すぎると不自然に聞こえたりノイズが目立ったりするため適度な設定が望ましいとされています。
ディレイさせる間隔の調整だけだとちょっと説明が足らない気がするのですが、depthを深く掛けることでコーラスエフェクターのかかりが強くかかります。
mix
mix(ミックス)とは、原音とエフェクトがかかった音のバランスを調整するつまみのことです。
mixを上げるとエフェクトがかかった音が強くでて来て、下げるとエフェクト音が小さくなります。
mixを適切に調節することで、コーラスの透明感や広がりを演出することができます。
コーラスエフェクターには、2つのアウトプットが搭載されているものもあります。
この場合、mixではなくモノラル/ステレオの切り替えができます。
モノラルでは原音とエフェクトが混ざった音が出力されますが、ステレオでは原音とエフェクトが分離されて出力されます。このようにして、より立体的なサウンドを作ることもできます。
コーラスエフェクターのツマミはこの3つのバランスで調整してるんだねー難しい・・・
その他のつまみ
その他のつまみとしてはエフェクト音のトーンを調整するためのトーンなどを調整できるEQツマミがエフェクターによって搭載されいる場合があります。
コーラスエフェクターはボードのどこに置く?
コーラスエフェクターを置く場所は、個人の好みにもよりますが一般的には歪みエフェクターやダイナミックス系の後がいいのではないかと言われています。
歪みエフェクターの後でコーラスをかけることで歪みの荒々しさを軽減したり、原音プラスアルファの音がなることで音に厚みが出ます。
また、センドリターンがあるアンプの場合はアンプのプリ部を通ってからコーラスをかけることができるこの部分にセットするといいと思います。アンプの特徴を生かしたサウンドにコーラスのエフェクトをかけることができます。
空間系(リバーブやディレイ)の前に設置することで、コーラスを掛けた音をきれいに空間系エフェクターがきれいに響かせてくれます。
コーラスの接続位置の例
おすすめのコーラスエフェクター
初めて買うならこのあたりを買っておけば間違いない!と言ったエフェクターを選んでみました。
BOSS CH-1 Super Chorus
昔から愛されている名機で、シンプルな操作性とクリアで自然なサウンドが特徴です。レートやデプスはもちろん、エフェクトレベルやEQも調整できます。
MXR M234 Analog Chorus
アナログコーラスの代表格で、温かみのあるサウンドと豊富な音作りの幅が特徴です。レートやデプスに加えて、ローやハイもカットできます。
Electro-Harmonix Small Clone
カート・コバーンやジョニー・マーらに愛用された伝説のコーラスで、深みのあるサウンドと簡単な操作性が特徴です。デプスを切り替えるスイッチとレートを調整するノブだけで構成されています。
Effects Bakery Melon Pan Chorus
かわいい筐体だけど、自然なコーラスからビヨンビヨンのエグいコーラスまで幅広く音作りができます。つまみみは大きく使いやすいアナログコーラスです。コスパは最強です。
まとめ
いかがだったでしょうか?コーラスエフェクターはギターの音に遅延を加えた信号を元の音に重ね、ゆらぎを与えることで、より立体的で広がりのある音を作り出すことができます。
クリーンなサウンドとの相性が抜群ですので、ファンキーなギターカッティング時にかけてもよし、アルペジオにかけてもよし。
歪みと加えてソロで使ってもよしとかなり色んなシーンで使えるエフェクターです。
今回おすすめのコーラスをいくつか紹介していますが、どれもツマミが少なく使いやすいエフェクターとなっています。
まずはこれらでなれていきながら高機能なエフェクターで多彩なサウンドを追求するのもいいかと思います。
コーラスエフェクターは、音の広がりを求める方やクリーンサウンドを演出したい方には欠かせないエフェクターです。
自分の好みや演奏スタイルに合わせて、ぜひ使いこなしてみてください。
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