ギターを使っているとヴォリュームポットを回した時にガリガリっと音がしたり
ジャックを差した時にガーガーノイズに困った事は無いですか?時には音が途切れたり、割れたような音がすることがありますよね。それは、ジャックやポットなどの接点が汚れてしまっている可能性があります。今回はそのヴォリュームポットを交換していきます。
でも!すぐに交換する前に、接点復活剤を使って接点を復活させる方法があります、まずはその方法を紹介していきます。
これでノイズやガリがなくなればOKそれでもダメな場合は部品ごと交換してしまいましょう。
目次
接点復活剤を使おう!
ギターのシールドをジャックに挿したらガリガリ音が!ポットを回してガリが出た!そんな場合はまずは接点復活剤を試してみましょう。
接点復活材について
接点復活材は電子部品の汚れを除去して接続不良を改善する補修材です。
この接点復活剤をジャックやポットにシュシュっと吹きかけて接点を復活させます。
ジャックの金属の表面は目ではわからないですが傷などで凹凸が出来ています、そのためアンプへ伝える電気信号が欠損し不安定な状態になってしまいます。それがガリやノイズの原因の一つでもあります。
ギターのジャック部分やエフェクターなどに接点復活材を塗布すれば凹凸の凸部分に薄い油膜を作り電気信号の流れを良くする効果もあるので接点が復活しさらに電気信号の流れがよくなるので音もすっきりと抜けてきますので、ガリが出なくてもたまに吹きかけておくといいかもしれないですね。
ジャックに接点復活剤をかける
ジャックの接点復活剤の塗布ポイントは、ジャックの中にある端子部分です。具体的には、ジャックの内部にある金属部分や、プラグが挿入される部分に塗布します。
シールドが刺さっている場合は抜いてから塗布しましょう。ジャックは接続部分が露出しているため、汚れや酸化がたまりやすい箇所です。接点復活剤を使用することで接触不良を防止し、音質の改善を図ることができます。
ポットに接点復活剤をかける
ポットの接点復活剤を塗布するポイントは、基本的にポットの内部の可動部分になります。具体的には、ポットのシャフトが回転する部分になりますので、ヴォリュームキャップを外してシャフトにトスしましょう。
ジャック交換
ジャックはシールドコードを抜き差しを毎回する立場上、経年劣化は避けられません。とはいえ何年使ってもジャックを交換する必要がない場合もありますがガリ、ノイズが乗り接点復活材でも直らない場合はジャックを交換しましょう。
ジャック交換に必要なもの
はんだごて
糸半田
交換用のジャック
カッター、ニッパーでも可
テスター(あれば)
はんだ吸い取り線(あれば)
マスキングテープ(あれば)
ジャックも種類によっては音が変わると言われています。
メッキの種類だったり、モノラル、ステレオで音が変わったりしますので好みに合わせて交換しましょう。
ジャック自体はそんなに高いものではありませんし半田付けが出来れば誰でもすぐに交換することが出来ます。
※ちょうど昔色々と改造していたギターのジャックが通電しなくなっていたので交換してみます。汚くてすみません。
ジャック部分のナットを外しジャックを取り出します。こちらはステレオのジャックでした。
ジャックへは基本的にプラスとマイナスの2本の線が色々な部品を通ってたどり着いていますので
そのままプラスの線(だいたい白い線です)はプラス端子へ、マイナスの線(黒い線か、網上の線です)はマイナスの端子へ半田づけをしましょう。
ジャックの端子もプラスとマイナスがありますので間違わないようにしましょう。
基本的に一番長いピンに繋がっている方がプラス、繋がっていない方がマイナスです。
シールドコードを差したときにシールドのジャックの先端ではなく胴の部分に接触するのがマイナスです。
古いジャックから線材を外します。
この時古いはんだを吸い取るはんだ吸い取り線があると便利です。
新しいジャックはフェルナンデスのモノラルジャックです。
ジャックが外れたらプラスとマイナスを間違えないように半田付けしていきます。
マスキングテープなどで部品を固定すると作業がしやすいです。
今回は白がプラス、青がマイナスで配線しています。
ポットを交換する。
ボリュームやトーンのポットには可変抵抗というものが使われています。
軸の操作で抵抗値を変える事のできる抵抗器で、この抵抗の変化でヴォリュームを上げたり、トーンを絞ったりすることが出来ます。
可変抵抗にはAカーブ、Bカーブなどがあり、ヴォリュームを絞ったときの音の変化のしかたが違います。Aカーブは最初は緩やかに最後は急激に抵抗値が上がるカーブとなっています。細かな音量調節にはAカーブのほうがいいかもしれないですね。Bカーブはつまみに対して均一に抵抗値が上がっていきます。こんな感じでボリュームの効きに関わってくる部分です、ヴォリュームとトーンでカーブを変えてもいいですね。Cカーブというものもありますので、好みのカーブを使いましょう。
また、ギターによく使われる可変抵抗には250K、500Kなどがあります。
シングルコイルのピックアップには250Kがよく使われており、ハムバッキングには500Kの物が使われています。
可変抵抗は値が大きいほどハイの成分を逃がしてくれます。
ゆえに250Kの可変抵抗はハイが強くでるシングルコイルに使ってハイの成分を押さえ、ハムバッキングなどのハイが出にくいピックアップでは
ハイが出るようにハイの成分を逃がして出せる500Kのポットを使います。
その他P90には300Kの可変抵抗を使ったり、ここも好みによって250K、500Kの可変抵抗以外も使われています。最初はわからないと思うのでシングルコイルには250K、ハムバッキングには500Kとしておいて、後で好みで設定してもいいかもしれないですね。
ポット交換はジャックに比べると少々ややこしくなっています。
今ついているケーブルがどのようについていたか写真を撮って同じように設定していきましょう。
ちょうど昔色々と改造していたギターのポットが回らなくなってしまっていたので交換してみましょう。以前の配線です。汚い配線ですね。これでも音がなりますので自身を持っていきましょう。
可変抵抗は一般的に3つの端子がついており1番をグランドとして背中に折り曲げて半田づけをするとGNDが渋滞せずに配線することが出来ます。
こんな感じでケーブルで繋いでもいいです。
ケーブルの被覆をはがす
半田付けを行うのにケーブルの被覆をはがす必要があります。
これはカッターで一周切れ込みを入れて、引っ張るだけで取れますので試してみてください。
↓こんな感じで一周。指を切らないように気をつけてください。
あとは引っ張るだけで取れます。
コンデンサ
トーンポットについているコンデンサによってハイの成分をどのように処理するのか変わってきます。コンデンサは電気をためることが出来、蓄電能力を表した物理量でファラドという単位で表しています。コンデンサの種類によって音が変わってきますのでこだわることが出来る部分です。
オレンジドロップとかアップグレードとしては標準的ですね。
ピックアップセレクトスイッチ
ピックアップのセレクトスイッチです、ストラトキャスターに見る5wayスイッチやレスポールなどについているトグルスイッチなどがあります。
こちらもよく壊れる部品ですが個別に入手可能なので調子が悪くなったら交換してみましょう。
接点復活剤で結構よみがえります。
まとめ
さてギターのジャックとポットを交換してみました。
このような汚いはんだ付けでも音はなりますが、綺麗なはんだ付けの方が余計な抵抗値が減って
いい音がする気がしますがしっかりはんだ付けされていれば音はそんなに変わらないと思いますので
頑張ってやってみましょう。
というわけでなんとか配線を済ませてアンプに繋いでみたところ、ポットを絞ってもギターから音が出ているという症状が出てしまい、配線を見直しました。
※こんな時はだいたいしっかりアースが取れてない場合が多いようです。
ポットの1番端子を折り曲げて背中に半田づけしてますがそこがしっかりはんだ付けされてるか確認しましょう。
そしてこんな感じで配線しなおして無事に音を絞ることが出来ました。
※実はこのときフロントの300Kのポットが色々といじっていたら壊れてしまって予備の250Kのポットをつけてます。なのでアイキャッチ画像とポットの種類が違います。
ということでフロントのシングルコイルとリアがP90なのでフロント250Kとリアが300Kのポットに交換いたしました。2ヴォリューム1トーンの設定になってます。
こんな感じで色々とカスタマイズするとさらに自分の好みのギターに近づきますよね。
ギターは楽しいですね。
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